MESSAGES
表現領域の垣根を超える
藝大アートフェスは表現領域の垣根を超えた展覧会です。専門性の高い作品が互いに共創し合う場が特徴です。 それぞれのアーティストが自身の表現の可能性を自分自身で制限することなくチャレンジしたくなる出会いがきっとこの展覧会にはあるでしょう。 すべての作品を見た後に自分自身の作品を見たとき、もっとこうしたいという気持ちが芽生えたのであれば、すぐにチャレンジしてみましょう。 自分の専門性を決めつけることなく、まだまだ自分自身が知らない自分がいることを信じて、新たなる表現メディアに自身の表現メディアを基としてスタートする。 そのアクションがきっとアート全体の表現の可能性を広げることになるでしょう。
東京藝術大学長 日比野克彦
新しい力をリアルに繋ぐ
オンラインという空間が取り払う領域の壁。音楽と美術が並び合い、新しい力をリアルに繋ぐ唯一無二の場。
東京藝大アートフェス。
コロナ禍に若手芸術家の窮状を救い、芸術の未来を模索したこの展覧会は、 みずほフィナンシャルグループとの連携も得てさらに次の段階の発信へと進みました。
みなさまからのご支援とご協力に、心から感謝をいたします。
芸術は、衝突や交渉とは別の手段で社会課題の解決と向き合うことができる稀有な存在。 人々の日常と非日常を繋ぎながら、 この世界を変えていく使命があります。
「開くこと」と「閉じること」。アートにはどちらも不可欠です。
今日もアーティストは、自らを深く掘りながら、現在の社会との接続に挑みます。
東京藝術大学教授・学長特命 箭内道彦